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35歳、突然の無職から未経験の営業職へ 〜「まさか」だらけの転職奮闘記【転職編】

人生失敗談
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僕はずっと飲食業界で働いてきました。しかし35歳の時、任されていた飲食店がコロナ禍で突然閉店。会社都合での退職となり、幸い多少の手当は出たものの、急いで次の仕事を見つけなければという焦りを感じていました。

この経験は、きっと僕と同年代で転職を考えている方や、すでに転職したけれど新しい環境に戸惑っている方にとって、何かしら役立つ情報になるはず。そう考え、僕のリアルな転職奮闘記として記録に残すことにしました。

DuDaでの意外な出会い:魅力的な「プレミアムオファー」

転職活動は主にDuDaやIndeedを使っていました。良い仕事はないかと日々探している中で、ある日、思いがけないオファーが飛び込んできました。

年収は少し下がるものの、「土日祝休み、年間休日120日以上、創業50年以上」という安定企業からのプレミアムオファーです。それまでの飲食業界では、休みは不定期で年間休日も90日程度。年収が下がったとしても、休みが大幅に増えるというのは、当時の僕にとって非常に魅力的でした。特に、まだ幼い子供がいる身としては、土日祝休みで昼間の仕事というのは、妻の負担を考えるとまさに理想的な条件でしたね。

入社までの面接と、拭えない小さな違和感

プレミアムオファーだったため書類選考は免除され、その後の選考は以下の3ステップでした。

  1. カジュアル面談(ZOOM)
  2. 本面接
  3. 最終面接

全くの未経験業界、そして未経験の営業職ということで不安はありましたが、面接の雰囲気からは「しっかりサポートして育ててくれるだろう」という期待を感じ、入社を承諾しました。

ただ、最後に教育担当の方がおっしゃった「基本的には放置みたいな感じで(笑)自分で学んでくださいね」という言葉には、冗談めかしていたものの、少しだけ違和感を覚えたのを今でも鮮明に記憶しています。

💡 今だから言える「後悔ポイント」:入社前の確認不足

この転職を終えた今だからこそ痛感しますが、あの時、もっと踏み込んで確認すべきでした。

  • 1年目の想定売上目標や商品の粗利、他の営業職の方の成績:具体的にどれくらいの目標を追うのか、それは業界未経験の自分にとって現実的なのか。
  • 業界未経験者への研修とサポート体制:具体的にどのような研修があり、どのようにサポートしてもらえるのか。
  • 過去の定着率:僕が入社するまでに、どのくらいの期間で何人くらいの新人さんが辞めているのか。

もしここで会社が嫌な顔をしたり、質問を避けたりするようなら、それはそれで入社前に会社の体質が分かって良かったと考えるべきです。後で知ったのですが、僕の前に2名の新人さんが入社したものの、全員が1年ほどで退職しており、しかも皆精神的に参ってしまっていたそうです。ミスマッチを防ぐためにも、面接の段階からこれらは徹底的に確認するべきでした。

研修開始:手探り状態のインプットとアウトプット

今回の採用は、僕が住む地域には営業所がないため、自宅を拠点とした営業職という特殊な形でした。

最初の数カ月は、とにかく業界に関する本を渡され、インプットとアウトプットを繰り返す日々でした。具体的には、4日間で本の内容をひたすらインプットし、残りの1日でその内容をZOOMでプレゼンするというサイクルです。対象顧客の日常を知るための肉体労働メインの研修もあり、慣れない作業は正直きつかったです。

特にきつかったのが、2時間にも及ぶプレゼンです。前日は資料作成のためにほとんど寝られない状況でした。「今回学習した内容について2時間で発表してください」という指示だけで、具体的に「どういったプレゼンをしてほしいか」という指定は一切なし。フィードバックはもらえるものの、「じゃあ来週もお願いします」という流れで、正直なところ「この研修、本当に意味があるのかな?」と感じていました。

独り立ちへの違和感:期待と現実のギャップ

いざ「来月から独り立ち」と告げられた時、僕は事前に1週間ほど上司や先輩に同行させてもらい、営業のやり方を学ぶ機会がもらえるものだとばかり思っていました。しかし、実際に同行できたのは、なんとたった1日だけ。しかも、教えてもらえたのは飛び込み営業での最初の挨拶の仕方程度で、翌日からは「じゃあ明日からこんな感じで」と、いきなり営業がスタートしたのです。

ここも僕の甘さがあったと反省しています。ある程度のタイミングで次のステップの研修がある「だろう」と、勝手に思い込んでいたんですよね。今後について会社がどう想定しているのか、自分の言葉で確認すべきだったと強く感じています。


このような流れで、35歳にして未経験の業界、職種に飛び込んだ僕の転職生活が始まりました。

この先、「違和感編」→「絶望編」→「回復編」→「退職編」と続きます。

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