
こんにちはあまのです!現在は元気に過ごしていますが、当時は常に辛く●したほうがマシなんじゃないかと思うような状態でした。
そんな僕がどのように適応障害になり、回復したのかを同じような状況の誰かのために綴りたいと思います。
「転職すれば、きっと今より良くなるはず…!」
誰もがそう期待して転職するはずです。僕もそうでした。しかし、転職後の現実は、想像をはるかに超えるものでした。今回は、僕が転職後に直面した**「まさかの洗礼」**と、次第に心身に現れた「違和感」について、包み隠さずお話ししたいと思います。
「研修なし」の飛び込み営業スタート!プロの前では僕は“ゴミ同然”
入社してたった2ヶ月。僕の営業活動は、いきなり独り立ちでの飛び込み営業からスタートしました。
相手は、その道のプロとして何十年も仕事と向き合ってきたベテランの方々。前職で培ったコミュニケーションスキルがあったとはいえ、僕がたった1ヶ月で詰め込んだ知識など、プロの前ではまさに**“ゴミ同然”**でした。
幸い、最初のうちは門前払いされたり、本社に苦情が入ったりすることはありませんでした。お客様とは一見、良好な関係を築けているように見えたんです。…ですが、今思えばそれは「良好な関係」ではなく、ただの暇つぶしやマウント取りに使われていただけだったのかもしれません。
こうして、毎日4〜5件の新規顧客を回り、精神をすり減らす日々が始まりました。
「理想と現実のギャップ」勤務体系への違和感
僕の転職先の働き方は特殊で、本社は他県にあり、リモート採用という形で自宅からの直行直帰が基本でした。面接時には**「なんて理想的な働き方なんだろう!」**と感動したものです。
しかし、入社後に後出しで告げられたのは、「始業時間には営業先にいること、就業時間には営業先を出ること」というルールでした。僕の担当する営業エリアは、自宅から車で1時間以上かかる場所。つまり、実質毎日2時間以上のサービス残業を強いられることになったのです。しかも、売上が出るまでは高速道路の使用も禁止。ガソリン代も馬鹿になりません。
実はこの件、労働基準監督署にメールで問い合わせを行っていました。すると、**「事業所に出社が基本の直行直帰は移動時間が労働時間に含まれないが、あまのさんのように自宅からの直行直帰が基本となるような仕事の場合は、移動時間も労働時間に含まれる」**という明確な回答をいただいていました。
ですが、当時の僕は**「入ったばかりの新人がこんなことを言ったら生意気だ」**と思い込み、声を上げることができませんでした。
「大手顧客は開拓済み」…僕に残されたのは“赤字エリア”
営業活動を進めていくうちに、別の違和感に気づきました。訪問先で「ああ、君の会社の名前は知っているよ」と言われることが異常に多かったのです。
よくよく話を聞いてみると、僕の担当する県では、なんと社長自らがすでに大手を回り、開拓済みだという事実が判明しました。僕に残されていたのは、小規模な営業先のみ。仮に契約が取れたとしても、交通費だけで赤字になるような薄い利益しか残らないような案件ばかりでした。
そんな厳しい環境でも、営業職である以上、「売上」は当然のように求められました。
「即戦力」を求められるプレッシャーとパワハラ
全くの未経験業種への転職だったため、面接時には「時間のかかる業界だから、3年後に給料の3倍を月間で稼げるようになればいいよ」と言っていただき、安心していたはずでした。
しかし、初めてのミーティングの際、リモートではありましたが、社長、専務、常務、課長、先輩の**計4人から3時間にも及ぶ「詰め」**を受けることになりました。
- 「なぜ売上が取れないのか?」
- 「自分に何が足りないと思う?」
- 「今後どうしていくつもりなの?」
- 「本当に頭使ってるのか?」
- 「お客さんに『欲しい』と言われたから売ったのか? リモコンを取れと言われたから取るくらい何も考えないで売ったのか?」
などなど、思い出すだけで気分が悪くなるような詰め方でした。社会人として、会社が利益を重視することが最大の目的であることは理解していましたし、自分自身にスキルが足りないことも分かっていました。しかし、現時点での僕の考えを話しても、真っ向から否定される日々…。
数ヶ月も経つ頃には、上司たちの質問には**「すみません」としか答えられなくなっていました**。
「体の異変」そして眠れない夜へ…
転職したばかりで、家族も養わなければいけない。そう考えると、どんなに苦しくても辞めるわけにはいかないと、なんとか8ヶ月ほど耐え続けました。
しかし、そのあたりから、ついに体に異変を感じ始めたのです。
その一つが**「ぐっすり眠れない」**ことでした。 どんなに疲れていても、お酒を飲んでも、夜中に何度も目が覚めてしまうのです。起きる際も決まって仕事の夢を見て、無意識に翌日のスケジュールを考え、「売れなかったらどうしよう」「訪問先がいなかったらどうしよう」「上司から電話がかかってきたらどうしよう」と、激しい動機に襲われ、何度も何度も目が覚めてしまうようになってしまいました。
今、苦しいあなたへ:「逃げる」選択肢を恐れないで
責任感が強い人や、真面目な人ほど、「今から逃げ出すなんて…」と、耐えることを選んでしまうと思います。「自分が弱いだけだ」「甘えているだけだ」「他の人ができるんだから自分もできなきゃおかしい」…そう自分を責めてしまうかもしれません。
けれど、思い出してほしいのです。人には向き不向きがあり、それぞれ一人前になるまでに辿ってきた道も違います。他人が普通にできていても、自分だけできないことがあって当然なのです。
この状況を離れて、心身ともに回復した今だからこそ、強く言えます。
「自分を大切にしてくれない会社を、自分だけ大切にする必要が本当にありますか?」
「自分が体や心を壊してしまっても、責任を取ってくれない会社に対して、自分だけ責任を感じる必要がありますか?」
自分を大切にできるのは自分だけです。自分を助けられるのも、結局は自分だけなのです。どうか、自分に優しく生きてください。違和感を感じたその時点で、「逃げる」という選択肢を恐れないでほしいと、心から願っています。
次回は、まともに寝られなくなった僕が経験した「絶望編」をお伝えしたいと思います。
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